太陽光発電所の売却で最初に知りたいのは「いくらになるか」です。ソラコミュの簡易査定は、手元の数字を入れるだけで、年間の発電量と金額の目安が出る画面です(画面の名前は「いくらで売れるか調べる」です)。会員登録をしなくても使えて、かかる時間は1分ほど。ソラコミュ全体の紹介は会話でわかる「ソラコミュ」にまとめています。ここでは、入れる項目・画面の流れ・出てくる金額の中身を順に見ていきます。

登録なしで、簡易査定の金額だけ知る

ソラさん、発電所がいくらで売れるのか調べるには、会員登録が必要ですか?

ミユ
ソラ

「いくらで売れるか調べる」の画面は、登録なしで使えるよ。名前もメールアドレスも入れない。入れるのは設備の数字だけ。

調べたあとに、営業の電話がかかってきたりしませんか?

ミユ
ソラ

この画面には、電話番号もメールアドレスも入れる欄がないんだ。連絡先を預かっていないから、こっちから電話はできないよ。

入れるのは、手元の書類にある数字です

項目は7つ。画面に必須の印はありませんが、モジュール最大出力・稼働開始日・都道府県・観測地の4つが入った時点で数字が出ます(画面の案内には売電価格も挙がっていますが、無くても数字は出ます)。

入力する項目計算との関係
設備ID手で入れるときは計算に使いません(掲載に進むとそのまま引き継がれます)。会員が自動入力を使うと、設備の住所をもとに計算します
モジュール最大出力(kW)計算に必要(4つ揃うと計算が走ります)
パワコン最大容量(kW)計算には使いませんが、掲載に進むとそのまま引き継がれます
稼働開始日計算に必要(4つ揃うと計算が走ります)
売電価格(円/kWh)選ぶと、残り年数まで入った計算に変わる(選ばないと出力だけの粗い目安)
都道府県計算に必要(ここを選ぶと観測地の候補が入れ替わります。都道府県だけでは計算は走りません)
観測地計算に必要(4つ揃うと計算が走ります)
入力する7項目と、計算への使われ方

出力は事業計画認定通知書(認定を受けたときに届く書類)か設計図書、売電価格は通知書の調達価格で確かめられます。稼働開始日が通知書に見当たらないときは、受給開始日(連系日)の通知か、事業計画認定情報の公表ウェブサイトの「運転開始日」で確かめます。設備IDから何が読み取れるかは設備IDを入れると、何がわかるのかにまとめています。

通知書には出力が2つ並びます。計算に使うのは「太陽電池の合計出力」(モジュール側)です。もう一方の「発電設備の出力」はパワコン側になることが多く、取り違えると発電量も金額もずれます。

観測地は、発電所に近い地名を選ぶ

都道府県を選ぶと、その県の観測地の候補が出ます。発電所に一番近い地名を選んでください。選んだ地点の日射量が計算に入ります。都道府県を選び直したときは、観測地も選び直してください(前の金額が残ります)。

売電価格は、一覧から選びます

売電価格は、FIT(固定価格買取制度)で決まった買取の単価です。一覧に並ぶのは40円から8.9円までの、10kW以上の事業用の年度単価です。

画面の流れ

  1. 画面を開く。ログインの画面は出ません
  2. モジュール最大出力と稼働開始日を入れる
  3. 売電価格を一覧から選ぶ。ここではまだ金額は出ません
  4. 都道府県を選び、続けて観測地を選ぶ。入力欄の下には年間予測発電量(kWh/年)と推定設備価格(円)のカードが最初から置かれていて、観測地を選んだ時点で「—」に数字が入ります。計算のボタンはありません

売電価格を選ばないまま進めると、出てくる金額は出力だけから出した粗い目安になります。あとから選び直せば、発電量と残り年数を使った計算に変わります。

計算内訳の見方

数字が出ると、カードの下に計算内訳が並びます。開く操作はなく、中身は次の5つです。

見ておきたいのは計算方式です。「NEDOメッシュ最適傾斜」なら、地点ごとの公開データで計算できています。「観測地・水平面(フォールバック)」のときは粗い前提の計算で、詳しい計算のときとは金額がずれます。

登録なしでできること、会員だとできること

できること登録なし会員(無料)
数字を手で入れて、発電量と金額の目安を見るできるできる
計算内訳を見るできるできる
設備IDから他の項目を自動で埋めるできないできる
調べた結果を残す(マイページに直近3件が出る)できないできる
入れた内容のまま掲載に進む「無料登録して、この内容で掲載してみる →」が出る「入力した内容で出品する →」が出る
詳しい計算の回数1時間あたりの回数に上限上限なし
登録なしと会員(無料)でできることの違い

登録なしで入れた内容はしばらく端末に残ります。あとで会員登録をして同じ画面を開けば、続きから進められます。

出てくる査定額は「設計上の理論値」です

この金額で売れると決まるわけではありません。実際の値段は、掲載したあとに買い手が出す入札で決まります。売電価格を選んだときは、次の順で金額が出ます。

  1. 発電量を見積もる:選んだ地点の日射量と、設備の条件から
  2. 残りの売電収入を見積もる:売電価格と、買取の残り年数から
  3. 設備の値段の目安にする:これが「推定設備価格」です

売電価格を選んだときに表示される金額は、残りの売電収入を足し合わせた額より小さくなります。設備だけの目安として出しているためです。

この金額は、どうやって出しているんですか?

ミユ
ソラ

まず発電量からだね。選んだ地点に1年でどれだけ日が当たるかを公開データで出して、出力をかける。そこに設備の損失と年数ぶんの目減りを見込むんだ。

その「日が当たる量」は、うちの発電所で測った数字なんですか?

ミユ
ソラ

いや、地点ごとの公開データだよ。だから設計上の理論値で、日陰・故障・パネルの汚れは入っていない。

売電価格を選んでいるときは、残り年数が0になると金額も0と表示されます。買取期間を終えたあとの収入が入っていないためです。ただし残り年数が短い=売れない、ではありません。買い手は買取期間のあとの運用や、土地・設備そのものも見て判断します。

金額に入っていないもの

  • 設備の外のこと:土地の値段と権利、運転費用(点検・除草)、賃料、固定資産税、保険、パワコンなどの更新費用、撤去の費用と廃棄費用積立金の残高
  • 発電量を下げる現場の事情:日陰・積雪、故障や汚れ、出力制御、パワコンの容量による頭打ち、実績の発電量
  • 計算の前提:パネルが最適な角度・向きで並んでいるものとして計算します。また、自家消費している分も売電したものとして計算します
  • 税:売電価格は税別の単価なので、出てくる金額も税抜きの目安です

費用は、売買が成立したときだけかかります

調べる・登録する・掲載する・入札を受けるまでは無料で、かかるのは成立したときの成約額の2%(税別・売り手と買い手それぞれ)だけです。費用と流れ、用語のまとめははじめての方へに、売ると決めたあとの手続きは発電所を売ると決めたあとにあります。調べたあとの順番です。

  1. 金額を調べる:登録なしで使えます
  2. 掲載してみる:掲載しても、売ると決めたことにはなりません
  3. 入札・本申込:入札額の上位10名が本申込に進みます
  4. 相手を選ぶ・連絡先の交換:双方の手数料の入金を確認してからお知らせします

よくある質問

実績の発電量と合いません

設計上の理論値なので、ずれます。上の「金額に入っていないもの」のとおり、現場の事情を計算に入れていないので、実績とは食い違います。高いほうにも低いほうにもずれます。掲載に進むと、この数字が「1年間の発電量」、推定設備価格が「希望する価格」の初期値に入ります。発電量は買い手の利回りの計算に使われるので、実績が分かるなら上書きしてください。希望する価格のほうも、土地代や運転費・撤去費が入っていない数字なので、相場と見比べてから決めてください。

計算方式が「フォールバック」になります

登録なしのときは、詳しい計算の回数に1時間あたりの上限があります。数字を入れ直すたびに計算が走るので、何度も直していると上限に達し、「詳しい計算は1時間あたりの回数に上限があります」という案内が出ます。画面はそのまま使えて、簡易な計算に切り替わるだけです。1時間ほど待つか、会員登録をすれば上限なく使えます。案内が無いのにフォールバックと出るときは、通信がうまくいっていません。

売電価格の一覧に、うちの単価がありません

選ばないまま進めて構いません。一覧にあるのは、10kW以上の事業用の年度単価です。入札で単価が決まった案件・FIP・買取期間を終えた設備は一覧にありません。選ばないまま進めたときの金額は出力だけから出した粗い目安なので、掲載の「希望する価格」の根拠には使わないでください。近い年度の単価を選んで、幅として見るのが現実的です。

名前や連絡先が相手に伝わりませんか?

この画面では入力しません。入力するのは設備の数字だけで、連絡先の欄はありません。掲載に進んだあとも、所在地の表示は市区町村までです。お名前と連絡先が相手に伝わるのは、双方の手数料の入金が確認できてからです。

次の一歩

手元に書類があれば、4つの項目で1分ほどです。売電価格もあわせて選ぶと、残り年数まで入った金額になります。

金額を知るだけなら、身構えなくてよさそうですね。やってみます!

ミユ
ソラ

数字を見てから考える、でいいと思うよ。